声と呼吸のワークショップの話。その1
「声」と「呼吸」は「空気」と同じように目に見えない日常的にある身近なものなので、忘れがちです。
「空気」は[酸素][窒素][二酸化炭素][ヘリウム]など、たくさんのもので形成されています。
温めると軽くなって上に行き、冷たいと重くなってカサも減ります。
「呼吸」は [吸って] [溜めて(酸素を血液に吸収し)] [吐いて]というふうに分けられ、
浅く早く呼吸をすると、体温があがり心拍数が早くなります。
深くゆっくり呼吸をすると、自律神経が働き出し、リラックス。
「声」はどうやって出しているのでしょう?
息を吐きながら、声に変えてみてください。
私たちは、「声帯」を「震わせて」声を出しています。
声を出すとき、そんな意識はまったくありません。
私たちの喉は 筒状です。「笛」のようだと私は思っています。
「声帯」はその「笛」のふき口にあるヒダです。
実は、一人でいろんな声が出せます。
ヘリウムを吸って、変な声に大爆笑したことはありませんか?
(ヘリウムは非常に細かい分子構造なので、音速が2.5倍ほど空気より早くなります。なので、ヘリウムを筒に通して震わせると、声帯の振動率が細かくなり、声が高くなります。)
甲高い声、太い声、やさしい声、コワイ声、エロい声。
頭に響く声、胸に響く声、お腹に響く声...
「声」について考え始めると、以外と複雑です。
「音程」、「響き方」、「発音」まであります。
そして、声の一番の特徴は
「自分の聞いている声と、他の人が聞いている声が違う。」
初めて自分の声を録音した時に、驚いた経験はありませんか?
私たちは自分の体に、「中」に響いた声を聞いています。
だから、「声」を注意深く聞いてみると、自分の「体」についてもよくわかってきます。健康のバロメーターです。
元気がいい時は、よく声も響通ります。
元気のない時は、声も小さくか細いでしょう。
響かせる場所によって、自分の体のどこが悪いのか?
はたまた、「体」を注意深く見るということは、
自分の性格やキャラクターにどんな偏りがあるのか?も同時に見えてきます。
ワークショップでは、
「声」を使って、「体」を「意識」することから始めてみましょう。
それは、
「声」を使って 「意識(精神.心)」と「体」を繋げる作業です。
このワークショップは、「声」を使って、この世のカラクリ(科学や化学、心理学のようなもの)を理解していくためのものです。
その、一番の実験道具はあなたの「体」と「意識」です。
死ぬまで一緒のこの「体」で、あなた自身の「研究」をはじめませんか?
木歌 拝
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